初段審査の学科問題

来月6/13(日)は令和三年度第二回弓道県内審査で、ボクは初段を受審します。

通常は5人で1つの単位で入場して一手(二本)射るのですが、今回は初段を受けるのが4人だけらしく、ボクは4番で落(おち)=一番最後となりました。

落だけはいったん後ろへ下がって退場口に向かいます。

間違えないように図で確認。5人立ちの時は一歩下がるのですが、4人立ちなので5番の位置+一歩まで下がらなければいけません。

間違わないようにしっかり事前練習が必要です。

今回の学科問題とボクの答え

1)射法八節を順に列挙し、残身(心)について説明しなさい。

射は離れのあとの残された姿勢で完成する。その精神が残心であり、その形が残身がである。

残心(身)は離れの結果の連続であり、 離れの姿勢を崩さず、気合がこもったまま体は天地左右に伸長し、目は矢所の着点に注ぐ。

また射の総決算であるから、体形厳然として、縦横十文字の規矩を堅持しなければならない。

残心(身) ののち、弓を呼吸に合わせて弓倒しし、物見を静かに戻し、足は脇正面に向かい右足から半歩ずつ引きそろえ、中央で足をとじる。
射の巧拙によって不自然な弓倒し、つくろった弓倒しをしてはならない

(2)弓道を学んでよかったと思うことを述べなさい。

1.狩猟道具から武器そして宮廷や武家の儀式としての弓矢、江戸時代の堂射における弓術の発展、武士の鍛錬としての弓術、維新を経て明治期の弓道復興、戦後の新らしい弓道の発展など、日本文化の基層として弓道が存在することを知ることができた。

2.正しい射のためには自分の身体のことを理解し、そのコントロール方法を身につけなければならこと 。また各動作と呼吸とのタイミングをあわせる息合いが欠かせないこと 。常に正しい姿勢や目づかいを保つこと、などを学ぶことができた

3.日常生活では忘れがちな国旗や神棚、上位者への礼の大切さや上座・下座への配慮などが再確認できた。また体配においては他者の存在に配意し、間の取り方、動作の調和など和の精神が大切なことが理解できた。

弓道ノート

弓道の昇段審査を受審することに決めてから弓道ノートをつけるようになりました。

教室での弓射の際の的中と矢所(矢が刺さったところ)や先生からのご指導ポイント、自分で気づいたことなどを記入しています。

ちなみに、5月の的中率は20.1%(7中/34射)でした。

鈴鹿教室Y先生からのご指摘を箇条書きにしてみると

  • 弓射の「土台」を確実に作ってそれを基準とすることで、矢所の分析が可能となる。
  • 会で胸の中筋から開き、胸を入れ、両肘で引く。
  • 弓手はやや上押し、下に落ちたりしないように、不動を保つ。
  • 中りの安定には、射の誤差をなくすこと。
  • 物見では顎を引き、額に目があるつもりで的を見る。
  • 矢を番える際は矢羽根を見て、甲矢を押さえ、目線を返す。
  • 胴造り、下半身の安定を。

などです。ノートに記録することで何回も自分の課題を確認できます。

矢所と的中率の記録はスマホの専用アプリがあったので、それを利用することにしました。